小さな会社

会社を大きくしない私は、負け組?

会社経営をしていると、「年商は?」「従業員数は?」と聞かれることが何度もあります。

従業員数や年商が多いと「すごいですね!」と言われるのでしょうが、そうでないとなんだかモゴモゴ…お互いに気まずい雰囲気になります。

何億、何十億もの年商を目指せない私、
従業員をたくさん雇いたくない私は、
そのたびに、負け組経営者かも……と落ち込むことがありました。

経営者なら社会に付加価値を提供し、雇用を生み出すために会社を大きくすべきなのに、怖がって自分にブレーキをかけてしまっているんじゃないか。
本当にこのままでいいの?登ってみなければ見えない世界があるんじゃないか。
そんな風に、よく悩んでいました。

もくじ

無理をしない、無茶をしない。

いろんな価値観があるので、正解はないけれど、私にとって心地がいいのは、自分が好きなお客さんと継続して長くお付き合いができることです。

だったら、売上(年商)のために、やみくもにお客さんの数を増やすことは、違う。
売上(年商)を上げるために、売れやすい商品を入れて、自分が疲弊するのも、違う。

無理をしたり、無茶をして売上(年商)を増やすのではなく、継続してお金をいただける仕組みを作る方が大切だ…と最近ようやく腹落ちしました。

大切なのは「継続すること」

これまで13年間、会社経営をしてきて思うのは、
「10年続く会社は10%未満」と言われるけど、本当だな…ということ。
いつのまにか、同時期に始めた人たちはいなくなってしまいました。

仕事に全力投球して、パーッと稼いで、パッとやめるのも一つの選択肢です。

でも、制限があるなかで仕事をしている私は、大好きな仕事をずっと続けたいから、細くてもお客さんから長く愛される会社にしたい。

いつでも、いつまでも「一緒にいる」ことが、私を信頼して契約してくださるクライアントさんに対する価値のひとつかな、と思います。

だから、無理せず無茶せず、誠実に仕事を続けることを大切にしています。

 「勝ち組」「負け組」なんてない

なんとなく「会社=大きい方がいい」と思いがちですが、せっかく自分で経営をしているからこそ、自分が心地よい大きさにすることが、大切です。

たとえば、私は「自由」を求めて起業しました。
時間的自由、場所的自由、金銭的自由はもちろん、誰と仕事をするかを選べる自由などなど…
それらが維持できる、一番、自分に負荷のない大きさを維持していけばいいんじゃないかな、と思います。

そこには「勝ち組」も「負け組」もありません。

継続するために大切なのは、「身体の大きさ(=事業規模)」ではなく、「筋肉量・体脂肪率(=利益率)」。

私は、これを大切に、これからも事業継続していきます。

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