FIRE(ファイア)とは、Financial Independence, Retire Earlyの略で、経済的に自立して、早期退職をすることです。
もくじ
経済的自立を目指すのは、賛成
経済的に自立を目指そうとする風潮には大賛成です。
私は就職氷河期世代ですので、一つの会社に依存することの難しさ・怖さを身にしみて知っています。
また望む・望まないに関わらず、専業主婦(主夫)になったときの不安定さを相談もされます。
自由を確保し、自分の選択肢を増やすためにも、経済的に自立を目指すことは大賛成です。
一方で、今の生活費の25倍を確保して4%の利率で運用すれば、FIREできる…!という話の流れには、違和感があります。
「自立とは依存先を増やすこと」
「自立とは依存先を増やすこと」という言葉は、脳性まひという障害を持ちながら、東京大学医学部を経て小児科医になられた熊谷晋一郎先生の言葉です。
私がこの言葉を目にしたとき、障害の有無に関わらず誰にでも当てはまることだなと思いましたし、FIREの言葉を聞いたときに最初に思い浮かんだ言葉でもあります。
人が社会で生きていくには、どうしても人との関わりが必要です。
そしてその関わりの中で、自分が何かしらの役割を果たすことで、お金が得られると思います。
確かに、収入経路が会社しかない、配偶者が事故や病気で亡くなったら生活が立ち行かない…という状況は、1つの環境に依存しているために、とても不安定です。
だからこそ複数の収入経路を確保して、一つがダメになっても、他の収入経路があるからなんとか生きていける…という状況を作ることが大切だと思います。
でも昨今のFIREの風潮を見ていると、数千万円~数億のお金を貯めれば、社会とのつながりをなくして生きていける…と行っているように感じて心配になります。
複数の収入源を持つこと=経済的自立
大切なのは、複数の収入経路を確保するための、不動産投資、株式投資・投資信託、副業…ではないでしょうか。
例えばですが…
会社(もしくはバイトなど)で働いて得られる収入が、月に8万円。
不動産や金融投資で得られる収入が月に8万円、
自分がやりがいを感じる副業の収入が5万円×2つ。
体調を崩してアルバイトができないくても、投資と副業で18万円が確保できている。
すこしお金が必要になるから、半年間はアルバイトの時間を増やして12万円稼ぐ。
そんな風に1つを辞めたり、1つを増やしたりして、複数の収入源を持って生きていくことが、本当の経済的自立だと私は思います。