小さな会社

仕事の調子がいいときこそ大事にしたい「おかげさま」

ありがたいことに、母親かそれ以上に年が離れていますが、仲良くしていただいている女性がいます。子育てをしながら、中小企業の経営中枢に関わられていたようです。

仕事の相談…というよりも、友だちとして一緒にとりとめもないおしゃべりをする仲ですが、起業して2~3年して、仕事が軌道に乗ってきたときに、ふっと真顔で言われた言葉があります。

もくじ

調子がいいときほど、謙虚さを持つ

仕事が順調に回りだすと、自分が頑張っているからだ、自分のビジネスモデルがいいんだ、と「自分のおかげ」という気持ちが芽生えてきます。
そういうときこそ、謙虚さをもって、周りに感謝をしなければいけません。

人間、人がうまくいっているのを見て、喜ぶ人はほとんどいません。
人の成功は妬ましいものだし、うまくいかなくなれば心の中で「ざまーみろ」と思うのが当然です。

だからこそ、仕事がうまく言っているときは特に、「あなたのおかげ」という気持ちを持ち、それをきちんと伝える必要があります。

「おかげさま」の気持ちを大切に

おかげさまで、皆さんに仕事を回していただけているので、なんとかぼちぼちやれています。ありがとうございます。

「最近、仕事が調子がいいそうじゃない?良かったわね」と言われたときに、「そんなことないです」とも言えないし、「そうなんです」というのもいやらしいし、どうしたらいいですか?と質問したときに教えてもらった言葉です。

自分が頑張っているし、自分の能力があるから今、調子がいいのは「あたりまえ」だと思い上がってはダメ。
みんなが仕事をまわしてくれるから、「おかげさま」で維持できていると心から思うことが大事。

褒められたら「他人様のおかげ」にすりかえる

私が、●●されて嬉しかったので…
他の方に●●とご提案いただいたので…

自分で考えて実践したアイデアでも、自分が自分が…と言ってしまうと、相手に「こいつは鼻持ちならない相手だ」いう印象を与えてしまう恐れがあります。

だから褒められたら、素直に「ありがとうございます」とお礼を伝えて、さも別の人のアイデアのように言うといいと教えてもらいました。

言葉の効用

言葉ってすごいなーと思ったのが、このときです。

「おかげさまで」と言う言葉を使いだしたら、さらに順調に仕事が回りだしたのです。
私の仕事が、紹介を中心に成り立っている仕事だということも影響しているかもしれません。

「おかげさまで」「私がされて嬉しかったので…」と言葉を繰り返せば繰り返すと、実は心のなかにあった「私、すごい」という気持ちが薄れて、ほんのり温かい気持ちに変わります。

あの人には、どんな風に「おかげさまで」「私がされて嬉しかったので…」を伝えられるかな…と考えていると、感謝の気持ちで胸がいっぱいになってくるのです。

こういう風に言うと、なんだか宗教じみていて抵抗感がありますが、でも、言葉が人をつくるんだな…と実感しました。

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